運命は我らの手の中に。
最終節 4点差以上の勝利
またしても宿敵・浦和レッズに勝てず、
2戦連続で引き分けに終わった東京。
念願となる初のリーグタイトル獲得の命題は上記のような厳しいものになりました。
途中出場の田川亨介が値千金の同点弾を決めるもその後が続かなかった東京は、
主軸のディエゴオリヴェイラと永井謙佑がこの試合を負傷交代しており全治は不明。
そして累積警告の影響で日本代表の室屋成を欠いて最終節に臨まなくてはなりません。
"怒涛のアウェイ8連戦" を首位ターンした東京でしたが、満を持して帰ってきた味の素スタジアムで2戦連続の引き分け。
試合後の選手たちはピッチ上に倒れ込みました。
世間一般からの冷たい目線
皆さんにも家庭や職場、学校など様々な人間関係があると思います。
私の知り合いで最もサポーターの比率が高いチームは川崎フロンターレで続いて横浜Fマリノスです。
今節の結果を経て、最終戦の一騎討ちで
"3点差の負け以上" であれば優勝が決まる横浜Fマリノスとは対照的に、
「逆転優勝はさすがに不可能だよ」
「今年はマリノスだな」
「東京はACL取れから良いじゃん」
など厳しい立場に置かれた東京には、
心ない言葉や労いなのかも分からない声を掛けられます。
InstagramやTwitterなど各SNSでも、
横浜Fマリノスの優勝を確信するコメントや投稿ばかりです。既に優勝ムードです。
恐らく、私も逆の立場なら
「ほぼ確実に優勝は我々の手中にある」
と思うだろうし、
口では「油断禁物」と言いつつ心のどこかで優勝を確信していることだと思います。
俯瞰してみればその通りでしょう。
正確なデータは分かりませんが、こんな状況に置かれた世界中のあらゆる試合を探しても、「逆転優勝」を果たすその確率は極めて僅かではないでしょうか。
当の長谷川健太監督も
「(優勝の可能性は)1%、それ以下かもしれない」
と本音を漏らします。
百戦錬磨の指揮官からしても、"未知の領域"と言っていいでしょう。
世界のフットボールを見てみても、
ここ数年の欧州チャンピョンズリーグで
バルセロナやリヴァプールといったビッグクラブが大きな点差をひっくり返しての大逆転突破を決めた有名なストーリーは多々あります。
しかし、そんなことが起こるのは
どんな少ない確率でしょうか。
可能性は限りなく0に近いかもしれない。
ただ、そんな既成事実に尊い夢を諦めさせられそうになっている気持ちがあるのなら、
それは他クラブのサポーターから浴びせられる冷ややかな言葉に染まっているだけです。
自分を信じられるのは自分だけ。
「自分を信じていれば、勝利はついてくる」
とスタジアムで歌っているのは、紛れもなく我々自身ではないですか。
この1週間は孤独との戦い。
「大逆転での優勝を目指す」
という宣言を高らかに公表したところで、
共感してくれるのは東京サポーターだけでしょう。
恐らく東京側の人間がどれだけ
「諦めない!」
と発信したところで、周りの人たちは馬鹿にするかもしれません。
そして、それに反論する要素もないかもしれません。
でも、私たちは2015年の最後の最後でチャンピョンシップ出場権進出を逃して年間4位に転落したあの時の、ホームでの森重真人キャプテンの涙の挨拶を覚えていますか?
そして終わったばかりの浦和戦で負傷交代する際に悔し涙を流していたディエゴオリヴェイラの姿を見ましたか?
彼はキツイ身体に鞭を打って最後までピッチに立とうとしましたが、その夢をチームメイトに託したのです。
そんなことも知らない他クラブのサポーターにいくら馬鹿にされようと、無理だと言われようと何も思う必要はありません。
自分の大好きになったクラブを最後まで愛すること、応援すること、信じること。
そこには「孤独」がありますが、
この1週間は耐えましょう。
住んでいる土地柄から、周りにはほとんど東京サポーターはおらず加勢してくれる味方も私の近くにはいません。
それでも "マリノス優勝ムード一色"
にも耐えましょう。
その先にある奇跡を選手たちが引き起こすことを信じて、4点差をひっくり返す後押しをするしかないのです!
クラブ史上最高成績を残すことも決まっていますし、来季のACL出場権も初めて自力で掴み取りました。
充実のシーズンであることに間違いはないです。
東京から室屋成、橋本拳人、永井謙佑、ナサンホといった代表組が台頭したのも今年で、
ようやく花開いた久保建英は確かな爪痕を残してレアルマドリードへ移籍。
主力級でいえば韓国代表実績豊富なチャンヒョンスはアルヒラルへ引き抜かれ、チームの象徴的な存在だった太田宏介は戦友たちの待つ名古屋グランパスへ移籍しました。
頼れる仲間がチームを離れる中で3年半ぶりの復帰となった三田啓貴や健太監督の愛弟子であるオジェソクを獲得し、彼らがチームにフィットしたことでチームバランスを保ち、サポーターが「首位トウキョウ」を歌えるように、と首位であり続けたのです。
「万年中位」と揶揄される東京にとっては飛躍のシーズンなのかもしれませんが、
東慶悟キャプテンが「優勝を目指す」と宣言して本当に頼もしい姿を見せているし、
森重真人は「優勝にしか興味はない」と言い放つ言葉の裏に今年にかかる強い想いを感じます。
勝てる集団である為に。
「充実した1年だった」
ではなく、
「紆余曲折あっての優勝の味は格別だった」
と言わなけばいけません。
東慶悟も健太監督も味の素スタジアムでの挨拶では諦めを口にしませんでした。
"奇跡" への濃密な時間を大切し過ごし、
そして最後は悔しい思いをしてきた選手たちが報われるのです!
最終節 12.7 日産スタジアム
vs横浜Fマリノス
14時キックオフ
是非、応援してください!
全員の力が必要だ。
蚊帳の外などない。
#最後の1秒まで 未来の話をしよう。
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